お子さんの習い事を辞めると決めた時、「どのように先生や関係者に伝えるべきか」と迷われる保護者も多いのでは?
10種類以上の習い事教室を運営してきた私の経験からすると、
「早く、誠実に、子どものために」が重要です。
いずれかが欠けていると、「子ども・保護者・先生・他の受講者」の少なくとも誰かが不満を感じてしまう可能性があります。
この記事では、子どもが習い事を辞める際の理由の伝え方やタイミングの見極め方、そして注意点について詳しく解説します。

円満に習い事を辞められるように、丁寧に解説しますね!
- 遅くとも1か月前、理想は2~3か月前に切り出そう
- 子どもと「辞めるまでのルール」を決めておこう
- 誠実に、常識的に対応しよう
子どもが習い事を辞める時の3つのポイント
ポイントは、以下の通りです。
- 辞める理由を明確に伝える
- 遅くとも1か月前、理想は2~3か月前に伝える
- 必要な手続きを把握し、誠実に対応する
1つずつ詳しく解説していきます!
辞める理由を明確に伝える
まずは、辞める理由をしっかり整理しましょう。
例えば「送迎の負担が大きい」「子どものモチベーションが下がった」「家庭の事情(引っ越しや金銭面など)で続けるのが難しい」などの理由です。
明確な理由があることで、先生に対しても誠実な説明ができ、無用なトラブルを避けることができます。
理由によっては、習い事教室がすぐに体制を変えるなどの対応をしてくれる可能性もあるので、言って損はありません。
ただし、曖昧な約束や抽象的な改善案は、あまり意味がありません。
「辞める時期を数か月でも先延ばしにできればな…」というのは、経営者の誰しもが思うことです。その数か月で子どもの貴重な時間を失わないよう、よく見極めてあげる必要があります。



はっきり伝えられるか心配です…



習い事教室の運営者としては、それがマイナスな理由だったとしても「どのような理由で辞めるか」をしっかり伝えてほしいです。自らを振り返り、他の子どものために改善するようになります。
辞める理由が保護者や家庭都合の場合、子ども自身が納得しているかも確認しておくと安心です。
本人が納得できるように、時間をかけて説明し、時には代替案を提案してあげるといいでしょう。
遅くとも1か月前、理想は2~3か月前に伝える
タイミングは、月謝や授業のスケジュール、定員までの空き枠などに影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
遅くとも次の月の請求が発生する前(多くの場合1か月前)に辞める意思を伝えるのが一般的と言えるでしょう。
ただし、場合によっては検定や発表会、試合などのスケジュールが影響する場合もあるため、2~3か月前に伝えられるのであればベストです。



子どもに悪影響が生じると感じる場合は、どんなタイミングでもいいでしょう。請求されたとしても休んでストレスを回避してあげる方がいい場合もあります。
必要な手続きを把握し、誠実に対応する
辞める時の手続き方法は、教室やスクールによって異なります。
多くの場合、退会届けや書類の提出が必要となります。
早めに確認して、スムーズに手続きを進められるようにしましょう。
特に引き落とし日やキャンセルポリシーに注意し、無駄な支出を避けるようにします。
たとえば、公文の場合は下記の規定になっています。
退会を希望される月の前月末日までに、直接、教室の先生へその旨をお申し出ください。
引用:KUMON「休会・復会・退会」より
子どもと習い事でのルールを決めるのも重要
習い事を辞めると決まった際には、子どもとルールを作るようにしましょう。
辞めることを周りの子に言わない
最も大切なのは「辞めることを周りの子に言わない」というルールです。
長年教育事業を運営してきましたが、子どもによっては、「今月で僕辞めるよ」と周りの子に言いふらす子がいます。
もちろん悪気はないのですが、運営者からすると他の子もつられて辞めてしまうリスクがあるため、やめてほしいものです。
また、保護者同士の中がいい場合、挨拶を済ませる前に子どもから又聞きする可能性もあります。
友好な関係を続けるためにも、きちんと保護者から挨拶をするようにしましょう。
習い事を辞める代わりにどうするか
そして、習い事を辞めて生まれる時間を「どのように使うか」を事前に決めておきましょう。
子どもは解放感から、ゲームや遊びに時間を費やすことも少なくありません。
限りある放課後の貴重な時間をどう過ごすか、子どもと話し合っておく必要があります。
- 別の習い事を始める
- 家の手伝いをする
- 宿題とは別の家庭学習教材に取り組む など
子どもの気持ちを尊重する
子どもが辞めたがっている場合でも、親としてその理由を理解し、子どもの気持ちに寄り添って対応しましょう。
無理に続けさせることがストレスになる場合もありますし、逆に、モチベーションが下がっているだけで本当は続けたい場合もあります。
親子で話し合い、子どもの意思を尊重することが大切です。
習い事を辞める際の具体的な対応
辞めると決まってからの期間や、最終受講日に何をすべきなのかをお教えします。
先生へのお礼の伝え方
長期間お世話になった先生には、しっかりとお礼を伝えましょう。
メールや電話、または直接会って挨拶するのが基本です。
ただし、時間帯には十分注意しましょう。
習い事教室は、主に14時~18時頃がピークですので、それ以外の時間に挨拶をするよう心掛ける必要があります。
菓子折りなどの小さなプレゼントを用意するのも良いでしょう。
理想はスタッフや先生の数分用意するのがいいとは思いますが、数を把握するのが難しい場合や量が多すぎる場合は10個程度のお菓子が小分けになっているものを選ぶと良いと思います。
こういった丁寧な対応をしておくことで、万が一今後また習い事を再開したくなった時にも、円滑に再開することができます。
電話やメールでの連絡方法
辞める意思を伝える際、メールや電話での連絡が一般的です。
メールの場合、簡潔で失礼のないように心がけ、例えば以下のような例文を参考にしてみてください。
お世話になっております。○○教室の△△(子どもの名前)の母です。
このたび、家庭の事情により、△△のレッスンを辞めさせていただくこととなりました。本人ともよく話し、納得しているようです。お忙しい中、お手数をおかけいたしますが、退会に伴う手続きをさせていただければと存じます。長い間ご指導いただき、心より感謝しております。また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。
さいごに
習い事を辞める際は、適切なタイミングと誠実な対応がカギです。
- 遅くとも1か月前、理想は2~3か月前に切り出そう
- 子どもと「辞めるまでのルール」を決めておこう
- 誠実に、常識的に対応しよう
お子さんの気持ちを尊重しながら、習い事教室側にも負担の少ない形でスムーズに進めることを心がけてください。


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